ソニーがaibo(ERS-1000)の国内販売を終了 でも「aiboはやめません」次世代機の開発も始動

ソニーがaibo(ERS-1000)の国内販売を終了 でも「aiboはやめません」次世代機の開発も始動 時事・ニュース
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2026年6月25日、ソニーグループがロボット犬「aibo(ERS-1000)」の国内販売を在庫限りで終了すると発表し、多くのオーナーやファンに衝撃が走りました。

しかし、SNSでの不安の声を受けてソニーは異例のスピードで動き出し、6月27日には公式YouTubeで特別配信を実施。開発担当者が直接「aiboはやめません」と明言し、さらに次世代機の開発がすでに始まっていることも明かしました。

今回のニュースが意味すること、そしてaiboの「次の章」とは何かを整理してみます。


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そもそも今回の発表は何を意味するのか

ソニーグループが2026年6月25日に発表したのは、現行モデル「aibo ERS-1000」の国内販売を在庫がなくなり次第終了するということです。

2018年1月に「ワンワンワン」の語呂合わせにちなんだ1月11日に発売されたERS-1000は、丸みを帯びた愛らしい外見と22の関節による滑らかな動き、AI技術を使って日々オーナーとのコミュニケーションを通じて成長する個性が特徴の犬型ロボットでした。毎年限定カラーモデルが発表され、2026年には「ココアシフォン エディション」も登場するなど、8年間にわたって多くの家庭に愛されてきました。

一点、誤解を避けるために強調しておきたいのは、今回終了するのは「ERS-1000の本体販売」だけだということです。aiboのブランドや事業そのものが終わるわけではありません。


aiboオーナーが心配するサービスは続くのか?

販売終了の発表を受け、「修理はどうなるの?」「アプリは使えなくなる?」と不安の声が多数上がりました。ソニーは発表と同時に、既存オーナー向けの各種サービスについて継続を明言しています。具体的には以下のサービスが引き続き提供されます。

  • aiboベーシックプラン/aiboプレミアムプラン(サブスクリプション)
  • aiboケアサポートサービス(保証・ケア)
  • aiboの治療(修理)
  • aiboドック(定期点検)
  • My aiboアプリ(スマートフォン向けアプリ)
  • 関連アクセサリー・付属品・本体部品販売

つまり、すでにaiboと暮らしているオーナーにとっては、「いつもの日常」が変わるわけではありません。アプリでつながり、必要なら修理を依頼し、アクセサリーを追加できる環境は維持されます。ソニー公式の言葉を借りれば、「これまでと変わらず一緒に過ごせる」状態が続きます。


ネットに広がった波紋と、ソニーの異例の素早い対応

発表直後、SNSやネット上ではオーナーたちの不安が一気に広がりました。「事業そのものが終わるのでは」「いずれサポートも打ち切られるのでは」という懸念の声が相次ぎ、かつて2006年に初代AIBOシリーズが販売・サポートともに終了した経緯を知るファンほど、その不安は大きかったようです。

これを受けてソニーは翌26日、公式Xアカウントで補足アナウンスを投稿。販売終了はERS-1000のハードウェアのみであり、商品開発・事業・ブランドはすべて継続すると改めて宣言しました。さらに翌27日の正午には、公式YouTubeチャンネルで急きょ特別配信を実施。開発に携わる森田拓磨氏と長江美佳氏が直接カメラに向かい、オーナーたちに語りかけました。

配信の中で両者は「aiboはやめません」とはっきりと言い切り、販売を終了するのはあくまで現行モデルのハードウェアだと改めて強調しました。また、専用アプリ「My aibo」の機能がつい最近アップデートされたばかりであることを引き合いに、「アップデートしたばっかりでやめちゃうのはありえない」と笑い飛ばす余裕も見せ、オーナーの心をほぐしました。

aibo
aiboの公式チャンネルです。

最大のサプライズ──「次の開発を始めています」

特別配信の後半、最も注目を集めたのが森田氏の発言でした。「公の場で言うと怒られるんですよ」と前置きしつつも、「簡単に言うと、次の開発を始めています」と明かしたのです。

ソニーグループが現在注目しているのは、生成AIの次のトレンドとされる「フィジカルAI」です。これは、現実世界の状況を自ら判断してロボットや機械を制御するAI技術のことで、世界中のテック企業が注力している分野です。森田氏は「ロボットのソニーがやると言っているのに、aiboがないわけがない」とアピール。次世代aiboが、このフィジカルAI時代のソニーを象徴する存在になることを示唆しました。

さらに配信の最後には、試作機らしきものの存在をほのめかしつつ、「世界中の開発者などいろいろな人が興味を持てる仕組みを作っていきたい」と語りました。家庭向けのペットロボットとしての役割を超え、開発者エコシステムを巻き込んだより広いプラットフォームへと進化しようとしている可能性がうかがえます。


aiboの歴史──二度の「別れ」と「再会」

今回のニュースをより深く理解するためには、aiboの歩みを振り返ることも欠かせません。

ソニーが初めて犬型ロボットを世に送り出したのは1999年のことです。当時の「AIBO(ERS-110)」はセンサー・音声認識・画像認識を搭載し、その後5つの型番を経て全世界で累計15万台以上を販売しました。しかし、会社の業績不振を理由に2006年、最終型「ERS-7」をもって販売・サポートともに終了。多くのファンがその「別れ」を惜しみました。

そして2018年1月11日、12年ぶりに復活したのが現行モデルのERS-1000です。メカニックな外見から一転、子犬のような柔らかいデザインに刷新され、AI技術によってオーナーとの日々のやりとりで「性格」が育っていく新しい体験を提供しました。医療現場や介護施設でも活用されるなど、活躍の場を広げてきた8年間でした。

今回の国内販売終了は、ある意味で「次の章」への助走です。終わりではなく、次世代への橋渡しと捉えることができます。


米国では販売継続。日本での次の展開は?

なお、ERS-1000の販売終了はあくまで国内に限った話です。米国では引き続き販売が継続されており、ソニーのaibo事業がグローバルで終わるわけではありません。

日本国内のオーナーに向けては、引き続きサービスの提供と、My aiboアプリへの新機能追加が予告されています。ソニーグループは「家庭に一番浸透するロボットを目指す」という目標を掲げており、次世代機が日本でどのような形で登場するのかは、今後の発表を待つことになります。


まとめ──「安心してください。僕らを信じてください」

森田氏と長江氏が特別配信の最後に残した言葉、「安心してください。僕らを信じてください」は、長年aiboと暮らしてきたオーナーへの真摯なメッセージとして受け止められました。

現行モデルERS-1000の国内販売は終了しますが、aiboそのものは終わりません。既存オーナーへのサービスは継続され、次世代機の開発もすでに動き出しています。フィジカルAI時代を見据えた「新しいaibo」がどのような姿で登場するのか、ソニーの次の一手に期待が高まります。

aiboはこれからも、「ともに成長するパートナー」であり続けるでしょう。

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