「スーパーカップ 抹茶」が終売 なぜ人気なのに?抹茶不足と再販の可能性

「スーパーカップ 抹茶」が終売 なぜ人気なのに?抹茶不足と再販の可能性 時事・ニュース
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「明治 エッセル スーパーカップ 抹茶 200ml」が製造終了していたことが明らかになり、SNSでは「好きだったのに」「最近見かけないと思った」「ショック」といった声が相次いでいます。

2002年の発売以来、長く親しまれてきた定番フレーバーだけに、突然の終売に驚いた人も少なくありません。では、なぜ人気のある商品が姿を消すことになったのでしょうか。背景には、世界的に需要が高まっている「抹茶」をめぐる原料事情があります。

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「スーパーカップ 抹茶」はなぜ終売になったのか

明治によると、「明治 エッセル スーパーカップ 抹茶 200ml」は2026年2月に製造を終了しました。

2002年の発売開始から長年販売されてきた商品で、今回が初めての製造終了とされています。明治は終了の理由について、抹茶原料の世界的な需要が高まり、原料の供給が不足する可能性があったため、商品の安定供給を重視して終売を判断したと説明しています。

つまり、「売れなくなったから終了した」という単純な話ではありません。むしろ、抹茶そのものの人気が世界的に高まり、安定して原料を確保することが難しくなる可能性が出てきたことが大きな理由です。

人気商品であっても、必要な原料を継続的に調達できなければ、メーカーとしては安定供給を続けることが難しくなります。

なぜ今、抹茶が品薄になっているのか

近年、抹茶は日本国内だけでなく海外で急速に人気が高まっています。特に米国や欧州などでは、日本食への関心や健康志向の高まりを背景に、抹茶を使った飲料やスイーツなどの需要が拡大しています。

農林水産省によると、抹茶を含む粉末状茶の需要拡大などを背景に緑茶の輸出額は増加しており、2025年の緑茶輸出額は721億円と、前年から98.2%増加しました。海外需要の拡大を受け、農林水産省も抹茶の原料となる「てん茶」の生産拡大などを進めています。

さらに、日本茶輸出促進協議会も2025年の資料で、海外の抹茶ブームによって国内供給が追いついていない状況を報告しています。2025年4月には「抹茶の注文を受けきれない状態」が続いているとされ、5月には供給が追いついていない実態が示されました。6月には供給量不足や価格高騰によって、予約注文に応えられなかったケースも報告されています。

抹茶は簡単に増産できないという問題も

抹茶の原料となるのは「てん茶」と呼ばれる茶葉です。一般的な煎茶とは栽培や加工方法が異なるため、需要が急増したからといって短期間で生産量を大幅に増やせるわけではありません。

しかも、日本の茶業界では生産者の高齢化や労働力不足、茶園の減少といった問題も続いています。農林水産省も、茶の栽培面積が生産者の高齢化などによる廃園の影響を受けて減少していることを示しています。

そのため、海外を中心に抹茶の需要が急増しても、すぐに供給量を増やすことは容易ではありません。「抹茶人気の拡大」と「生産体制の制約」が重なっていることが、今回の終売につながる背景の一つになっています。

「スーパーカップ 抹茶」は人気がなかったわけではない

今回の終売で注意したいのは、「人気がなくなったため販売を終了した」というわけではないことです。SNSでは終売を惜しむ声が相次いでおり、明治側にも再発売を望む声が届いているといいます。

また、明治の商品情報を見ると、「明治 エッセル スーパーカップ 抹茶」は水あめ、乳製品、植物油脂、砂糖などに加えて「まっ茶」を使用した商品でした。200mlという容量も含め、手頃な価格で抹茶味を楽しめる商品として長年定着していました。

一方、明治では「抹茶味の商品」そのものをすべて終了しているわけではありません。例えば「明治 エッセル スーパーカップ ミニ 抹茶・チョコクッキー」など、別の商品では抹茶フレーバーが展開されています。そのため、今回の終売は「明治から抹茶商品が完全になくなる」という意味ではありません。

今後、期間限定で復活する可能性はある?

気になるのが、今後「スーパーカップ 抹茶」が復活する可能性です。現時点で明治は、具体的な再発売や期間限定商品の予定を明らかにしていません。明治は再発売を望む声に感謝を示したうえで、今後も新たな価値のある商品を提供していくとしています。

そのため、現段階で「再販される」と断定することはできません。ただし、今回の理由が「抹茶味の人気低迷」ではなく、原料の安定確保が難しくなる可能性を考慮したものである点は重要です。

将来的に抹茶原料の供給が安定し、調達環境が改善すれば、定番商品としての復活だけでなく、期間限定商品として再登場する可能性は十分に考えられます。特に今回のように販売終了を惜しむ声が多く寄せられていることは、メーカー側が今後の商品開発を考えるうえで無視できない要素になるでしょう。

抹茶不足は「スーパーカップ」だけの問題ではない

今回のニュースは、一つのアイスがなくなったという話だけではありません。日本で長く親しまれてきた抹茶が、いまや海外でも高い価値を持つ商品になっていることを示しています。

農林水産省は、今後の茶業について、需要が増えているてん茶への対応や生産性向上、海外需要の開拓などを進める方針を示しています。つまり、抹茶人気そのものは日本の茶業界にとって大きなビジネスチャンスでもあります。

しかし、需要が急激に増えれば、原料価格の上昇や供給不足という問題も発生します。今回の「スーパーカップ 抹茶」の終売は、世界的な抹茶ブームが日本国内の商品供給にも影響を及ぼす段階に入ったことを象徴する出来事ともいえそうです。

「スーパーカップ 抹茶」は、店頭在庫が残っている場合には購入できる可能性がありますが、メーカーによる製造は終了しています。明治も製造終了後に店頭に商品が残る場合があると案内しているため、今後は店舗ごとに在庫状況が変わっていくことになります。

身近なアイスの終売をきっかけに、海外で広がる抹茶ブームと日本の茶産業が抱える供給問題が注目されることになりました。今後、抹茶の生産量が増え、原料の安定供給が実現すれば、「スーパーカップ 抹茶」が期間限定などの形で再び店頭に戻ってくることを期待したいところです。

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