初サンマが1匹8万8880円!2026年、釧路の初競りで歴代最高値1キロ44万円

初サンマが1匹8万8880円!2026年、釧路の初競りで歴代最高値1キロ44万円 時事・ニュース
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まだ梅雨も明けきらない7月上旬、北海道釧路港に今シーズン最初のサンマが水揚げされました。

2026年7月9日に行われた初競りでは、1キロあたり税抜き44万円という、釧路における過去最高値がつきました。競り落とされたサンマの一部は地元の鮮魚店で1匹8万8880円という驚きの価格で店頭に並び、男性客が6匹すべてを購入しあっという間に完売したといいます。

なぜ夏の時期にサンマの「初競り」が行われるのか、そしてかつては庶民の魚だったサンマがなぜここまで高額になってしまったのか。最新のニュースをもとに、わかりやすく整理してご紹介します。

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サンマの「旬」と初競りとは

サンマといえば秋の味覚というイメージが強いですが、実は水揚げが始まるのは真夏の7月です。その年に初めて漁港に水揚げされたサンマにつけられる最初の価格を「初競り」と呼び、これは市場関係者による、いわば縁起物としての「ご祝儀相場」として知られています。毎年、驚くような高値がニュースになるのが恒例となっています。

今回、釧路港には北海道東部の太平洋沿岸で操業する流し網漁の漁船4隻が入港し、約103キロが水揚げされました。地元の水産加工会社「マルサ笹谷商店」の社長が最高値で競り落とし、「期待通りのサイズで、鮮度も最高なので刺し身で食べてほしい」とコメントしています。競り落とされたサンマのうち、サイズの良い6匹は釧路町内の鮮魚店で1匹8万8880円という価格で販売され、直後に完売したそうです。

なぜ7月に初競りが行われるのか

サンマは秋のイメージが強いのに、なぜ真夏に初競りのニュースが流れるのでしょうか。理由は主に二つあります。

一つ目は、漁の解禁時期の違いです。サンマ漁には「流し網漁」や大型船による「棒受け網漁」などいくつかの漁法があり、海域や漁法ごとに解禁日が異なります。北海道の太平洋側では、全国に先駆けて7月上旬から中旬にかけて流し網漁が解禁されるため、このタイミングで水揚げと初競りが行われるのです。本格的なシーズンとなる棒受け網漁は例年8月頃から始まります。

二つ目は、日本の食文化として「初物」を大切にする風習があることです。その年に最初に獲れた旬の走りを縁起物として楽しむ考え方があり、たとえご祝儀価格であっても、市場関係者や小売店はいち早く初物を仕入れて店頭に並べ、季節の訪れを消費者に届けようとします。

かつては庶民の魚だったサンマ、なぜここまで高額に?

サンマはかつて「庶民の魚」の代表格でした。焼き魚の定番として、秋になれば1匹100円前後で買える手頃な存在だったのです。しかし近年は、初競りに限らず年間を通じてサンマの価格が上昇傾向にあります。

背景にあるのは、日本近海の海水温上昇です。サンマの群れが例年より沖合や北の海域を回遊するようになり、日本の漁船が漁場にたどり着くまでの距離やコストが増えています。

加えて、台湾や中国など外国船による公海での漁獲競争も激化しており、日本近海に来遊するサンマの資源量そのものが減少傾向にあるとされています。国際的な漁獲枠も資源保護の観点から年々厳しく設定されており、こうした複合的な要因が重なって、サンマは「高級魚」に近い存在になりつつあります。

もっとも、水揚げ量には年ごとの大きな波もあります。たとえば2025年は、シーズン序盤こそ記録的な高値がついたものの、8月中旬になると水揚げが急増し、スーパーでは1匹80円前後まで価格が下がった年でした。豊漁・不漁の振れ幅が大きいことも、近年のサンマ相場の特徴と言えるでしょう。

去年(2025年)の初競り価格との比較

2025年も釧路での初競りは大きな話題になりました。7月10日に釧路港へ約170キロが水揚げされ、初競りでは1キロ25万円(税抜き)の値がつき、それまでの最高値だった2022年の6万3000円を大幅に更新しました。地元の鮮魚店では1匹5万円で販売され、店頭に並んだ10匹がわずか20分で完売しています。

その翌日、札幌市中央卸売市場に入荷したサンマはさらに値を上げ、1キロあたり88万8888円という史上最高値がつきました。店頭では1匹9万9999円という価格で販売され、買い物客を驚かせるニュースとなりました。

こうした流れを踏まえると、2026年の「1キロ44万円」「1匹8万8880円」という価格は、2025年の釧路での初競り価格(1キロ25万円)をさらに上回るものであり、2年連続で過去最高値を更新したことになります。年々初物へのプレミアムが上がっている様子がうかがえます。

まとめ

2026年のサンマ初競りは、1キロ44万円、1匹8万8880円という釧路における歴代最高値をつけ、大きな話題となりました。夏に初競りが行われるのは、北海道太平洋側での流し網漁の解禁時期が早いことと、「初物」を尊ぶ日本の食文化が背景にあります。

かつて庶民の魚だったサンマが高額化している背景には、海水温上昇による資源の減少や、国際的な漁獲競争、漁獲枠の縮小といった構造的な要因があります。一方で、2025年のように後半のシーズンで水揚げが急増し、価格が大きく下がる年もあるため、今後の本格的な漁の動向にも注目が集まります。手頃な価格でサンマを楽しめる時期がいつ訪れるのか、これからの水揚げ状況を見守りたいところです。

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