2025年に開催中の大阪・関西万博。その中でも今、SNSやネットで“やばい”と注目を集めているのが「イタリア館(イタリアパビリオン)」です。
話題になっている理由は明快です。通常はイタリア国内でも限られた場所でしか見ることができない、極めて貴重な文化財・芸術品が惜しげもなく展示されており、その一部はなんと写真撮影も可能だというのです。
しかも、万博の公式サイトにはこれらの情報が詳しく掲載されていないため、「こんな重要な展示をなぜ宣伝しないのか」と驚きと怒りの声まで広がっています。
注目の展示作品
ファルネーゼのアトラス(Atlas Farnese)
所蔵:ナポリ国立考古学博物館
時代:ローマ時代(2世紀頃)
素材:大理石
高さ:約2メートル
ギリシャ神話の巨人アトラスが天球を担ぐ姿を描いたこの彫像は、現存する最古の天球表現の一つです。星座が精密に彫刻されており、古代天文学の知識が凝縮された逸品です。通常はナポリの考古学博物館で厳重に保管されており、国外展示は極めて珍しいとされています。
カラヴァッジョ《キリストの埋葬》(Deposizione)
所蔵:バチカン美術館
制作:1603〜1604年頃
サイズ:300cm × 203cm
イエス・キリストの遺体を墓へ運ぶ場面を劇的な明暗表現で描いた傑作。バロック絵画の代表格カラヴァッジョの最高峰ともいえるこの作品は、構図と感情表現の完成度が群を抜いています。バチカン美術館に所蔵されている原画の展示、あるいは非常に高精細な複製が見られると推測されており、実物級の臨場感を味わえることに変わりはありません。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「アトランティック・コード」の素描(Codex Atlanticus)
所蔵:アンブロジアーナ図書館(ミラノ)
時代:1478年〜1519年
このノートにはダ・ヴィンチが残したスケッチや発明、科学・解剖学・建築の図がぎっしり詰まっています。飛行機械や潜水艦、軍事工学など、彼の万能の才能が凝縮された資料として世界遺産級の価値があります。
その他の見どころ
伊東マンショの肖像画
1582年に日本からヨーロッパへ渡った「天正遣欧少年使節」の中心人物、伊東マンショの肖像画も展示されています。この肖像は日本とイタリアの外交・文化交流の原点ともいえる歴史的資料であり、イタリアの宮廷文化と日本のキリシタン文化の交差点を示しています。
彼が日本人として初めてローマ教皇に謁見したという歴史的背景も含め、万博という国際的舞台での展示には大きな意義があります。
アルトゥーロ・フェラリンの飛行機(模型)
アルトゥーロ・フェラリンは、1920年にローマから東京までの無着陸飛行に成功した伝説的なイタリア人パイロット。その飛行機(の復元モデルまたは実機の一部)がイタリア館で展示されており、日本とイタリアの航空史における深いつながりを象徴しています。
この飛行は「空のシルクロード」と呼ばれ、単なる冒険を超えた文化的快挙として歴史に刻まれています。
ネットの反応
SNSではすでに以下のような声が多数寄せられています。
- 「これを見るためだけに万博に行く価値がある」
- 「カラヴァッジョとダ・ヴィンチとアトラスが同時に見られるとか夢か」
- 「宣伝しなさすぎて逆にレア感が出てる」
- 「子供にも絶対見せたい」
- 「これは月の石超えてる」
あまりにも貴重すぎて、「怪盗キッドに盗まれるレベル」といった冗談めいた投稿まで話題になるほどです。
予約の仕方
大阪万博の入場には、まず公式サイトまたは認定プレイガイドで「1日券」などの入場券を購入する必要があります。
イタリア館自体は入場制限されていない可能性もありますが、混雑時には整理券や事前予約が必要になることがあります。
最新の予約方法は以下の流れで確認できます:
- 万博公式サイト(https://www.expo2025.or.jp/)にアクセス
- チケット購入ページから「パビリオン事前整理券」の有無をチェック
- アプリ連携などで来場前に整理券を取得(必要な場合)
- 入場当日はスマホでQRコードを提示してスムーズに入館
まとめ
イタリア館の展示は、単なる「見応えがある」というレベルを超えた“歴史的体験”です。
- 美術・考古・科学の至宝がそろい踏み
- イタリアでも滅多に見られない名品が集結
- 日本とイタリアの文化交流の深さを再発見できる展示内容
特に、伊東マンショの肖像やアルトゥーロ・フェラリンの飛行機など、日伊のつながりを示す展示は、大阪という国際都市で行われる万博にふさわしい内容です。
2025年、イタリア館だけでも“行く価値がある”。そう断言できる内容となっています。ぜひ一度、ご自身の目で“本物”を確かめてみてください。