VIVANT島根ロケ地スタンプラリー、開始6日で景品完売 転売問題と乃木家のルーツ

VIVANT島根ロケ地スタンプラリー、開始6日で景品完売 転売問題と乃木家のルーツ 時事・ニュース
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TBS系日曜劇場「VIVANT」の人気が、ドラマの枠を超えて広がっています。島根県が今月から始めた「特別任務スタンプラリー」は、想定を大きく上回る来場者が押し寄せ、開始からわずか6日でコラボ景品が底をついてしまいました。

さらに、その景品がフリマサイトで転売されるという問題まで起きています。今回は、このスタンプラリー騒動の背景と、そもそもなぜVIVANTがこれほど話題になっているのか、そしてドラマと島根県の深いつながりについて振り返ります。

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VIVANTとはどんな作品?なぜここまで話題になったのか

「VIVANT」は、商社マンとして働く主人公・乃木憂助(堺雅人)が、出張先のモンゴルで謎の武装勢力の存在を知ったことから、思いもよらぬ運命に巻き込まれていく物語です。商社、公安、自衛隊の別班(諜報活動を行う秘密組織)という3つの立場が交錯するスケールの大きさが最大の見どころで、放送のたびに「まさかの展開」が話題になり、SNSでは考察合戦が繰り広げられてきました。

主演の堺雅人さんをはじめ、阿部寛さん、役所広司さん、二階堂ふみさんら豪華キャストが顔をそろえていることも人気の理由のひとつです。物語が進むにつれて明かされていく登場人物たちの正体や関係性、そして海外ロケならではの映像スケールが、多くの視聴者を引きつけています。

乃木家のルーツは島根・奥出雲 ドラマと島根県の関係

VIVANTと島根県との縁は深く、主人公・乃木憂助の実家という設定で登場するのが、島根県奥出雲町にある「櫻井家住宅」です。物語の中盤、公安部の野崎守(阿部寛)が乃木の正体を探るため奥出雲町を訪れ、乃木の伯父にあたる人物から話を聞くシーンが描かれます。

この櫻井家は、実際にたたら製鉄を営んできた由緒ある家で、かつては田部家・絲原家とともに「鉄師御三家」と呼ばれた名家です。作中でも乃木家は、たたら製鉄業を営む家という設定になっており、奥出雲の歴史や文化がドラマの世界観にそのまま重ね合わされている点が大きな特徴です。乃木家の家紋が物語の重要な伏線として登場する場面もあり、島根ロケは単なる撮影地というだけでなく、主人公のルーツそのものを語る舞台になっています。

病院や廃校にも 意外な島根のロケ地

島根ロケの面白さは、奥出雲の実家だけにとどまりません。実は現役の病院や学校がそのままドラマの舞台に姿を変えているシーンもあります。

シーズン2では、安来市にある実在の医療機関「安来第一病院」が、劇中で賊による工作シーンの撮影に使われました。普段は地域医療を支えている現役の病院が、ドラマの中では緊迫した任務の舞台に変わっているというギャップも、聖地巡礼をより興味深いものにしてくれます。

また、乃木憂助が幼少期を過ごした児童養護施設「丹後つばさ園」のロケ地には、雲南市大東町にある廃校「旧・大谷小学校」が使われています。小さな木造校舎が、物語の重要な原点となる場所として画面に映し出されていました。

さらに、野崎が乃木の学生時代について聞き込みをする場面では、松江市立本庄小学校が使われていますが、劇中の設定は京都府舞鶴市の「東舞鶴小学校」です。島根の風景がそのまま別の都市として描かれているところも、ロケ地探しならではの発見と言えるでしょう。

いずれも観光施設ではなく、現役の病院や学校です。訪れる際は見学や撮影を控えめにし、診療や授業の妨げにならないよう配慮することが求められます。

島根で始まった「特別任務スタンプラリー」が大盛況に

こうした背景もあり、島根県観光連盟は今月1日から、VIVANTとタイアップした「特別任務スタンプラリー」をスタートさせました。参加者は「別班島根県支部」の隊員という設定で、県内のロケ地を巡ってスタンプを集め、獲得数に応じてオリジナルグッズがもらえる企画です。

ところが、ふたを開けてみると想定をはるかに超える来場者が押し寄せ、先着3000人に用意していたコラボ景品が、開始からわずか6日間ですべてなくなってしまいました。SNSでは「トートもアクリルもなかった」「高速を使って走ったのに残念すぎた」といった声が相次ぎ、島根県観光連盟の担当者も「大変びっくりしている」「大変申し訳なく思っている」とコメントしています。

景品のフリマ出品も横行 観光連盟が転売中止を呼びかけ

人気の過熱ぶりを示すように、フリマサイトでは配布されたはずのミニトートバッグやアクリルスタンドが数多く出品され、すでに売れてしまったものも見られる状況です。島根県観光連盟は当初から転売禁止を呼びかけていましたが、事態を受けてスタンプコーナーへの張り紙や専用サイトでの注意喚起を強化したほか、フリマサイトに出品された商品については運営会社へ1件ずつ通報する対応を取っているといいます。

担当者は「ファンも不愉快な思いをされている。購入することも出品を助長してしまうため、出品・購入はどちらもやめていただきたい」と話しています。

現在は代替措置として、スタンプを3個以上集めた人を対象に、1人1枚の記念品を配布中です。県では、なくなってしまった景品に代わる限定アイテムを継続的に用意できる体制づくりを検討しているとのことです。

まとめ

VIVANTの島根スタンプラリーは11月8日まで開催されています。景品がなくなったとはいえ、ロケ地巡りそのものは今も楽しめる内容です。乃木家のルーツである奥出雲の風景や歴史に触れながら、ドラマの世界観をたどる旅は、ファンにとって特別な体験になるはずです。訪れる際は、転売目的での参加は避け、マナーを守って楽しみたいところです。

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