上野動物園の双子パンダ日本での最終観覧日 シャオシャオとレイレイ中国へ返還

上野動物園の双子パンダ日本での最終観覧日 シャオシャオとレイレイ中国へ返還 ペット・動物
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2026年1月25日(日)、東京・上野動物園で飼育されている双子のジャイアントパンダ、「シャオシャオ」と「レイレイ」が日本での最後の公開日を迎えました。本日が一般観覧の最終日となり、27日には中国へ返還される予定です。これにより、日本国内でパンダを直接見ることができる機会は一時的に消えることになります。


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上野動物園シャオシャオとレイレイ ― 日本で愛された双子のパンダ

シャオシャオ(雄)とレイレイ(雌)は、2021年6月23日に上野動物園で生まれた双子のジャイアントパンダです。彼らは父母ともに中国からの貸与個体であるリーリー(父)とシンシン(母)の子どもとして誕生しました。生まれたときから日本国内で育ったため、多くの来園者にとって“日本育ちのパンダ”として親しみを持たれてきました。

両親であるリーリーとシンシンは、2024年秋に中国へ返還されており、現在は中国側の保護施設で暮らしています。当初は2026年2月までの貸与契約でしたが、2頭が高齢期に差し掛かっていたことなどを理由に、東京都と中国側の協議で前倒しでの返還が決定しました。

これまでにも上野動物園では、国内で生まれたパンダが何世代にもわたって多くのファンを魅了してきましたが、シャオシャオとレイレイは特に人気が高く、行列や見学倍率の高さからその関心の高さがうかがえました。


上野動物園のパンダ ― 抽選制度と高倍率

今回の最終公開では、安全確保と混雑緩和のため、事前抽選制による観覧となりました。最終日である1月25日は、午前から30分ごとに400人の観覧枠が設定され、特別枠も設けられましたが、最終的には24.6倍という高倍率となったことが報じられています。

この倍率は、国内外のファンが最後の姿を一目見ようとする強い思いを示すものであり、結果的に多くの応募者が抽選に参加しました。


返還の背景 ― パンダは中国の“国宝”であり貸与動物

ジャイアントパンダは中国を象徴する動物であり、すべてのパンダは中国政府の所有物です。日本を含む世界各国の動物園で飼育されているパンダは、中国と締結した貸与契約に基づいて一時的に借りている形態です。日本で生まれたパンダであっても所有権は中国側にあり、貸与契約の期限が来れば返還されることになっています。

シャオシャオとレイレイも例外ではなく、契約に従い2026年1月27日に中国へ返還されることが決まっています。。今回の公開が最終となったのも、この返還スケジュールに従ったものです。


パンダ返還ルールと例外の存在

「ジャイアントパンダはすべて中国の所有で、海外では貸与契約に基づいて飼育され、契約期限が来れば返還される」という原則は、1984年以降に確立された国際ルールです。

ただし、それ以前には例外があり、1972年の日中国交正常化を記念して中国政府から日本へ贈与されたカンカンとランランが代表例とされています。この2頭は貸与ではなく無償譲渡で来日し、所有権は日本側にあり、返還義務もなく上野動物園で生涯を終えました。

その後、中国はパンダの個体数減少や野生保護の必要性を背景に方針を転換し、1984年以降はパンダを国家資源と位置づけ、海外提供はすべて貸与に統一しています。この制度では、日本で生まれたパンダであっても親が貸与個体であれば子も中国の所有とされるため、シャオシャオやレイレイは「日本育ち」であっても、法的には例外ではなく中国のパンダという扱いになります。

海外報道からみる“パンダをめぐる思い”

世界の報道機関も今回の出来事を取り上げており、特に注目されているのは、日本が1972年以来初めてパンダが不在となる点です。1972年は日中国交正常化が実現した年で、その際にパンダが外交の象徴として来日しました。以来、日本国内の動物園でパンダが暮らし続けてきましたが、今回の返還でその長い歴史に一つの区切りがつきます。

また、海外の報道では、日本国内のパンダ人気の高さが紹介される一方で、「パンダは外交的な象徴でもあり、中国との関係性を反映している」といった文化面・政治面からの解説も見られます。


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これまでの日本のパンダ飼育とその歴史

1972年の日中国交正常化を契機に、初めてジャイアントパンダが日本に到着しました。上野動物園で誕生したパンダは何世代にもわたり親しまれ、その存在は単なる動物展示を超えて、文化的・象徴的な意味を持ってきました。

上野で人気を博したパンダとしては、2017年に生まれたシャンシャン(雌)も代表的な存在です。シャンシャンは日本国内で高い人気を集め、上野動物園の集客を大きくけん引しましたが、その後中国へ返還されています。今回のシャオシャオとレイレイは、日本で育った“最後の世代”となる可能性が高く、多くの人々の記憶に残る存在となりました。


上野動物園 ― 観覧者と関係者の声

最終公開直前と最終日前日の上野動物園には、多くの人が訪れ、双子パンダの姿を見ようと列を作りました。来園者の中には「生まれた時から見てきた」「成長を一緒に感じてきた」といった声が多く聞かれ、見納めを前に感慨深い表情を見せる方もいました。

また、抽選に外れた人の中には、「直接は見られないが近くで過ごしたい」という人もおり、シャオシャオとレイレイへの思いの強さが伝わっています。

上野動物園の飼育スタッフにとっても、これまでの日々は特別なものであり、日々の記録や思い出が詰まった“飼育日誌”が語られています。彼らの努力と愛情が、双子パンダの成長を支えてきました。


パンダをめぐる今後

今回の返還により、日本国内でパンダを見る機会は一時的に途絶える見込みです。東京都や関連団体は新たなパンダ貸与の交渉を中国側に求めていますが、現時点で新たな貸与が確定したという情報はありません。こうした背景には、日中間の政治・外交関係の影響が指摘されることもあります。

また、シャオシャオとレイレイの返還を記念する企画も生まれており、地域・企業レベルでも惜別の意を表す動きが見られます。たとえば、京成電鉄が「ありがとう シャオシャオ・レイレイ記念乗車券」を発売するなど、社会的な盛り上がりも続いています。


上野動物園「シャオシャオ」と「レイレイ」の存在

シャオシャオとレイレイは、日本で生まれ育ったパンダとして、多くの人々に笑顔と癒しを届けました。国内でのパンダの不在は、一つの時代の終わりを象徴しています。彼らが中国へ帰っても、これまで日本で紡いできた物語は、長く人々の記憶に残ることでしょう。

「ありがとう、シャオシャオ」「ありがとう、レイレイ」。

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