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山尾志桜里氏・再出馬会見で再燃:ガソリーヌ問題・議員パス不正・不倫報道の過去と今

山尾志桜里氏・再出馬 会見で再燃:ガソリーヌ問題・議員パス不正・不倫報道の過去と今 時事・ニュース
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2025年6月10日、元衆議院議員・山尾志桜里氏が参議院選挙比例代表で国民民主党から出馬することを表明しました。この出馬会見は、注目を集める一方、過去の「不祥事」に関する説明が曖昧だったことから、SNS上では批判が殺到しています。


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山尾志桜里氏とは?

山尾志桜里氏は元検察官の経歴を持つ弁護士出身の政治家で、衆院議員を3期務めました。民進党や立憲民主党などで活動し、「保育園落ちた」ブログを国会に取り上げ話題になったことでも知られています。

結婚によって「山尾」姓になりましたが、2018年に離婚後、戸籍上の姓を旧姓の「菅野」に戻しています。

しかし、政治活動においては、以前からの知名度や有権者への認知度を考慮し、現在も「山尾志桜里(やまおしおり)」という名前を主に使っています。今回の参議院選挙においても、「山尾志桜里」として出馬を表明しています。

彼女の公式ウェブサイトなどでも「山尾しおり(戸籍名:菅野志桜里)」と記載されていることが多いです。

2021年の衆院選では出馬せず政界を一時離れましたが、2025年夏の参議院選挙に向けて国民民主党から比例区で出馬。「現場に立ち返り、信頼を取り戻したい」と会見で述べました。


① ガソリーヌ問題:ガソリン代不正支給の実態

山尾氏が「ガソリーヌ」と揶揄されたのは、2016年、政治資金収支報告書において年額230万円超のガソリン代支出が記載されていたことが発端です。

当時民進党の政調会長を務めていた山尾氏の政治資金収支報告書に、多額のガソリン代が計上されていたことが週刊誌で報じられました。特に2012年には、1年間で約230万円ものガソリン代が支出されており、その一部はガソリンスタンドで高額なプリペイドカードを購入した形での計上でした。

のガソリン代は、一般的な自動車の燃費で換算すると「地球5周分」にもなると試算され、その異常な高額さが世間の注目を集めました。

山尾氏側は当初、詳細を把握していないと説明していましたが、その後の調査で、当時の秘書がガソリンスタンドに置き去りにされていた他人のプリペイドカードの領収書を拾い、それを使って事務所に経費として請求し、支払いを受けていたことが判明しました。山尾氏自身も、この不正を認め、秘書が全額を返金したと説明しています

政治資金の透明性を巡る国民の不信感が高まるなか、山尾氏側は「地元を頻繁に回っていた結果」などと説明しましたが、納得感に欠け、「ガソリーヌ山尾」との異名が広がりました。

この問題は一部の政治ジャーナリストの間で「制度の抜け穴を悪用した典型例」とされ、政治とカネの問題を象徴するものとして現在も引用されます。


② 議員パスの私的利用疑惑

2017年、山尾氏が国会議員に交付されるJR無料パスいわゆる「議員パス」をプライベートな目的で複数回利用していたと報じられました。

2021年の「週刊文春」の報道によれば、山尾氏が議員パスを使い、週末にマッサージや買い物などの目的で移動していたと報じられた中に、不倫報道があった倉持麟太郎弁護士の自宅へ向かうために議員パスを使用したという内容が含まれていました。

このパスは、議員パスは、国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律に基づき、公務出張などの職務の遂行に資する時に使用できるとされています。報道によると、深夜のホテルでの密会に向かう移動手段として利用されていた可能性があるとされ、SNSや保守系メディアでは「税金の無駄遣い」「国会議員の特権乱用」として炎上。

この「議員パス私的利用問題」は、政治資金規正法に直接触れないグレーゾーンに属しますが、「モラルの問題」として有権者の信頼を著しく損ないました。


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③ 不倫報道と「男女の関係なかった」発言の波紋

2017年、週刊文春が報じた内容は衝撃的でした。深夜にホテルへ入っていった姿や二人で会食後に密室に滞在していた事実が写真付きで掲載されました。

報じられた相手は、当時9歳年下で妻子ある弁護士の倉持麟太郎氏でした。倉持氏は、憲法改正論議などで山尾氏と同じ意見を持つ論客として知られ、山尾氏の政策ブレーンを務めていました。民進党(当時)の幹事長就任が内定した直後の出来事であり、そのタイミングも注目を集めました。

報道に対し、山尾志桜里氏と倉持氏は共に不倫関係を否定しました。山尾氏は記者会見で「男女の関係はありません」と述べ、ホテルに一人で宿泊したと説明しました。しかし、その後、山尾氏は倉持氏を自身の「政策顧問」として任命したことで、さらに波紋を呼びました。「男女関係はない」と否定しながらも、私的なつながりの深い人物を公的な立場で起用したことに対し、批判の声が上がりました。

当時、山尾氏は民進党の幹部候補でもあり、報道の直後に「政策責任者」の辞任と離党を余儀なくされました。しかしその後、無所属で衆院選に出馬し当選。

さらにこの問題は、2020年にその男性の元妻が自殺したと文春が報道したことで、より深刻化。その死に不倫騒動が影響したのではないかという憶測も流れました。今回の会見でもこの件について質問が出ましたが、山尾氏からの具体的な説明はありませんでした。

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2025年の出馬会見──なぜ火消し失敗に終わったのか?

今回の出馬会見は2時間半に及びましたが、「8年前に説明したことがすべて」「新たな言葉は紡げない」というスタンスを貫き通しました。

その結果、X(旧Twitter)やネットニュースでは以下のような声が目立ちました:

  • 「あれだけ時間をかけて何も言わないとは」
  • 「都合の悪いことから逃げてるようにしか見えない」
  • 「ガソリーヌも不倫も全部うやむや。こんな人に税金預けたくない」

一方で、「政策はしっかりしている」「このまま潰すのは惜しい」といった声も一部あり、意見は割れています。



山尾志桜里氏の国民民主党からの立候補:戦略とリスク

今回の参議院選挙で、山尾志桜里氏が国民民主党から比例代表で立候補することは、党の戦略的な意図が色濃く反映されたものです。

山尾志桜里氏起用のメリット

山尾氏は、元検事という異色の経歴を持ち、国会議員時代も法務や憲法に関する論戦で注目を集めてきました。その鋭い国会答弁刑事司法改革への関心の高さから、「法律の専門家」としての信頼を得ていた人物です。

また、メディア対応の巧みさSNSでの発信力、そして高い知名度も持ち合わせています。国民民主党としては、山尾氏を再起用することで、中間層や若年層へのアピールを強化し、党勢拡大を図る狙いがあると考えられます。彼女は、党にとって「知名度と論客」という強力な戦力となり得るでしょう。

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諸刃の剣となるリスク

しかし、この起用は国民民主党にとって「諸刃の剣」でもあります。山尾氏には過去のスキャンダルが付きまとっており、これらが再燃することで党のブランドイメージを毀損するリスクを抱えています。

国民民主党の玉木雄一郎代表は「多様な人材を取り込む」と語っていますが、比例代表制においては、候補者個人への批判が政党全体の得票数に影響する可能性が高いです。もし有権者の信頼を損なえば、他の候補の当落にも直結しかねません。

国民民主党は、山尾氏の専門性と知名度というメリットを活かしつつ、過去の問題に対する有権者の懸念をどのように払拭し、党全体の支持につなげていくかという、極めて難しい舵取りを迫られることになります。


まとめ:山尾志桜里氏再出馬の重さと、有権者の記憶

「ガソリーヌ問題」「議員パス私的利用」「不倫報道の経緯」という3つの過去の問題において、山尾志桜里氏は一貫して「新しい説明を避ける」姿勢を貫いています。

これは果たして「誠実」なのか、それとも「責任回避」なのか。

いずれにせよ、有権者が判断するのは「どの候補に税金を託すか」です。

今後の街頭演説やネット討論などで、山尾氏が信頼をどう取り戻していくか──その道のりは決して平坦ではないでしょう。

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