中国で「硫黄で燻蒸したタケノコ」が発覚 清遠市当局が違法加工を確認

中国で「硫黄で燻蒸したタケノコ」が発覚 清遠市当局が違法加工を確認 時事・ニュース
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中国・広東省清遠市で、生のタケノコを硫黄で燻蒸する違法な加工が行われていたことが明らかになりました。

2026年9月18日、動画配信者が山あいの加工現場を撮影した動画を公開。硫黄を燃やして発生した煙でタケノコを燻している様子を告発しました。

これを受け、清遠市市場監督管理局などが現地を調査したところ、動画で指摘された内容は事実だったと発表しています。加工に使われた原料や製品はすでに差し押さえられ、警察も関係者への対応を進めています。

一方、告発者側が行った検査では、タケノコから高濃度の二酸化硫黄が検出されたとされています。

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広東省清遠市で硫黄を使ったタケノコ加工が発覚

今回問題となったのは、広東省清遠市で行われていたタケノコの加工です。

動画を公開したのは、中国の動画配信者「渔猎齐哥(漁猟斉哥)」とされる人物です。報道によると、動画では山あいの簡素な加工場所に生のタケノコを運び込み、硫黄を燃やして発生した煙で燻蒸する様子が撮影されていました。

加工現場では大量の白い煙が発生しており、動画を撮影した人物は刺激の強い臭いがしたと説明しています。

清遠市市場監督管理局は9月18日、公安、農業・農村部門などと現地調査を実施。その結果、「個別の場所で硫黄を使って麻竹笋(マチク)の燻蒸を行っていた」という動画の内容は事実だったと発表しました。

なぜタケノコを硫黄で燻蒸していたのか

今回の加工では、硫黄を燃やして発生した二酸化硫黄を利用してタケノコを燻蒸していたとみられています。告発者側の説明によると、こうした加工によってタケノコを白く見せたり、保存性を高めたりすることが目的だったとされています。

報道では、通常の加工に比べて短時間で処理できることなども指摘されています。ただし、今回の事案について清遠市当局が確認したのは、硫黄を使った違法加工が行われていたという点です。

加工業者がどのような目的で硫黄を使用していたのか、また製品の流通先や加工量などについては、今後の調査で明らかになる部分もあります。

告発者の検査では二酸化硫黄4860mg/kgを検出

今回の問題で特に注目されているのが、加工されたタケノコから検出されたとされる二酸化硫黄の量です。

告発者側は、入手したタケノコを検査した結果、二酸化硫黄の残留濃度が4860mg/kgだったと主張しています。これは1kgあたり4.86gに相当します。

一方、中国の国家食品安全基準では、乾燥野菜について二酸化硫黄などの使用が認められており、残留量は二酸化硫黄として0.2g/kg以下とされています。中国国家市場監督管理総局も、乾燥タケノコを含む乾燥野菜についてこの基準を示しています。

単純にこの基準と4860mg/kgを比較すると、4860mg/kgは0.2g/kgの24.3倍に当たります。

ただし、ここで注意したいのは、4860mg/kgという数値は現時点では告発者側による検査結果として報じられているものだという点です。

清遠市当局の発表では、違法な硫黄燻蒸が確認されたことは明らかにされていますが、この検査値そのものについて当局が認定したとは発表されていません。

硫黄や二酸化硫黄は食品ではどのように扱われている?

今回のニュースでは「硫黄を使っている」という点だけが強調されがちですが、硫黄や二酸化硫黄そのものが食品に関して常に禁止されているわけではありません。

中国の食品安全基準では、乾燥野菜などについて二酸化硫黄や亜硫酸塩の使用が認められています。

中国国家市場監督管理総局によると、乾燥野菜には乾燥タケノコも含まれ、二酸化硫黄については残留量として0.2g/kgが上限とされています。

つまり問題になるのは、硫黄を使用したことだけではなく、食品の種類や加工方法、使用量、残留量などが食品安全基準に適合しているかどうかです。

今回、清遠市当局が「違法な加工」として調査に乗り出したのも、この点が重要になります。

清遠市当局が違法加工を確認 製品を差し押さえ

告発動画を受けて、清遠市市場監督管理局は公安や農業・農村部門と合同で現地調査を実施しました。

当局は、動画で指摘された硫黄による麻竹笋の燻蒸について、「状況は事実だった」と発表しています。

現在までに、

  • 違法加工に使われた原料や製品を差し押さえ
  • 関係者に対して公安当局が法に基づく措置
  • 問題のタケノコの流通経路を緊急調査
  • 市内のタケノコの買い付け・加工・販売について一斉調査

などが行われています。

事件については、現在も捜査・調査が続いています。

「ホルムアルデヒド白菜」を告発した人物が今回も動画を公開

今回のタケノコ問題が注目された背景には、告発した人物が8月に中国で問題となった「ホルムアルデヒド白菜」の件でも動画を公開していたことがあります。

8月22日、河北省張家口市康保県で、白菜の出荷前にホルムアルデヒド溶液を使用していたとする動画が公開されました。

康保県政府は同日、現地調査の結果、動画で指摘された内容は事実であり、白菜の輸送・保鮮のために収買業者が行った違法行為だったと発表しています。

その後、公安当局が刑事立件し、8月29日には3人の容疑者が刑事拘留されたと報じられています。事件は現在も捜査が続いています。

今回のタケノコ問題でも同じ人物による告発が発端となったことで、中国国内外から注目を集めることになりました。

今回のタケノコはどこへ流通したのか

今回の問題で、今後の焦点の一つとなるのが、硫黄で燻蒸されたタケノコがどこまで流通していたのかという点です。

清遠市市場監督管理局は、すでに問題のタケノコについて流通経路の緊急追跡を開始したと発表しています。

現時点では、問題のタケノコがどの程度の量だったのか、どこへ出荷されたのか、一般消費者の手元にどの程度流通したのかについて、調査結果を待つ必要があります。

中国の食品安全問題として今後の調査に注目

今回の問題では、動画配信者による告発をきっかけに、行政機関が現地を調査し、違法な硫黄燻蒸が行われていたことを確認しました。

一方で、告発者側が示した二酸化硫黄の検査結果については、当局による正式な検査結果とは区別して考える必要があります。

今回の件は、単に「硫黄を使ったタケノコ」というだけではなく、食品の加工方法が安全基準に適合していたのか、そして行政による監視がどのように機能していたのかを考える事例ともいえます。

清遠市当局はすでに市内の麻竹笋について、買い付けから加工、販売までの調査を広げています。今後発表される調査結果や流通経路の確認が注目されます。

新華社(新华网)・清遠市のタケノコ違法加工について
大衆網・清遠市のタケノコ硫黄燻蒸問題

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