2025年6月5日に発売予定の任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch 2(スイッチ2)」は、発売前から前例のない注目を集めています。特に日本国内では、第1回予約抽選の応募者数が220万人を超え、供給不足が懸念されています。1年以上待たなければならない可能性があることに、SNS上でも多くの反響が見られます。
Nintendo Switch2の概要
「Nintendo Switch 2」は、初代Switchの後継機として、2025年6月5日に発売されます。価格は日本国内向けモデルが49,980円(税込)で、専用ソフト『マリオカート ワールド』のダウンロード版を同梱したセットは53,980円(税込)です。また、多言語対応モデル(69,980円)は、任天堂の公式オンラインストア「マイニンテンドーストア」でのみ販売されます。
主な特徴として、7.9インチの大型ディスプレイ、4K対応、冷却ファン付きのドック、マグネット式の新型コントローラー「Joy-Con 2」、ゲームチャット機能、256GBの内蔵メモリなどが挙げられます。また、初代Switchのソフトも一部を除きプレイ可能で、既存のタイトルの一部は「Nintendo Switch 2エディション」として、画質やフレームレートの向上、追加シナリオの提供が予定されています。
Switch2予約抽選の過熱と供給不足
任天堂の公式ストア「マイニンテンドーストア」で行われた第1回抽選には、日本国内だけで約220万人が応募しました。応募条件は、2025年2月28日時点でSwitchのソフトを50時間以上プレイし、オンライン有料会員に累計1年以上加入しているユーザーに限定されていました。このような厳しい条件にもかかわらず、多くの応募があり、需要の高さが伺えます。
任天堂の古川俊太郎社長は、「相当数のお客様が当選しないことが想定されます」と述べ、供給が需要に追いつかない状況を認めています。第1回抽選で落選したユーザーは自動的に第2回抽選にエントリーされます。また家電量販手などでも予約販売が開始していますが、それでも供給不足は続く見込みです。
SNSでの反応と話題
第1回抽選の結果が発表された際、SNSでは多くのユーザーが当落結果について投稿し、大きな話題となりました。
一部では、予約抽選のメール連絡が落選者から先に通知されたことから「デスゲーム」とポストする者が現れ、謎に緊張感が漂い、大きな盛り上がりを見せました。
声優の中村悠一さんは「とりあえず当選してる人とは絶交します」と冗談交じりに投稿し、話題を呼びました。
また、お笑い芸人の狩野英孝さんは「神引き見せるためにSwitch2の抽選応募しようかな」と投稿し、ファンの間で「今からですか?」「遅すぎて草」とツッコミされる場面もありました。
一方、任天堂は当落通知が遅れたことから、Switch 2の抽選結果を装ったフィッシングメールが出回っているとして注意喚起を行いました。午後7時20分時点で公式メールはまだ送信されておらず、届いた当選通知は偽物であるとしています。
Switch2無在庫販売が横行
ニンテンドースイッチ2の入手困難な状況を受け、フリマサイトやオンラインマーケットプレイスでは無在庫販売が横行しています。
無在庫販売とは、出品者が実際に商品を所持していない状態で出品し、購入者から注文が入った後に商品を仕入れて発送する手法です。メルカリでは、このような無在庫販売を禁止しており、違反が発覚した場合は商品の削除やアカウントの利用制限、最悪の場合はアカウントの停止措置が取られます。
また、メルカリでは「箱だけ」や「写真だけ」を高額で販売する出品も問題視されており、ユーザーに対して注意喚起が行われています。これらの出品は、商品説明の中に「箱のみ」「写真のみ」と記載されているものの、価格や商品画像から本体と誤認されやすく、購入者とのトラブルが発生しています。
メルカリは、ユーザーからの通報を受けてこれらの出品を削除し、出品者に対して警告やアカウントの利用制限を行うなど、対策を強化しています。購入者に対しても、商品説明をよく確認し、不審な出品を見つけた場合は運営に報告するよう呼びかけています。
まとめ
「Nintendo Switch 2」は、発売前から前例のない注目を集め、予約抽選の過熱やフリマサイトでの無在庫販売など、様々な問題が浮上しています。特に子どもを持つ家庭では、入手困難な状況に対する不安が大きく、今後の供給状況の改善が求められます。また、フリマサイトでの不正な出品に対しては、ユーザー自身が注意を払い、適切な対応を取ることが重要です。任天堂や販売店が今後どのような対策を講じるのか、引き続き注目が集まります。