2025年4月から多くの商品やサービスが値上げされます。日常生活に欠かせない食品や生活用品だけでなく、公共料金やサービス料金の引き上げも予定されており、家計への負担がさらに増すことが懸念されています。
4月から値上げするもの
家計に関わる多くの商品が値上げされます。飲食料品の値上げは4225品目。大規模な値上げラッシュとなりました。
食品・飲料
メーカー | 商品カテゴリ | 主な対象商品 | 値上げ幅 |
---|---|---|---|
アサヒビール | ビール類、チューハイ、ノンアルコール飲料など | スーパードライ、スタイルフリー、クリアアサヒなど | 約5~8% |
サントリー | ビール類、チューハイ、ノンアルコール飲料など | ザ・プレミアム・モルツ、-196℃、オールフリーなど | 約4~11% |
キリンビール | ビール類、チューハイ、ノンアルコール飲料など | 一番搾り、本麒麟、氷結、本搾り、グリーンズフリーなど | 約5~12% |
サッポロビール | ビール類、チューハイ、ノンアルコール飲料、焼酎など | 黒ラベル、エビスビール、男梅サワー、こくいもなど | 約3〜9% |
ヤクルト | 清涼飲料水 | 調製豆乳、ラックミー、蕃爽麗茶、ミルージュ、珈琲たいむなど | 約3~18% |
キユーピー | 調味料・加工食品 | マヨネーズ類を除いた業務用の商品が価格改定の対象 | 約1~48% |
ケンコーマヨネーズ | 調味料・加工食品 | マヨネーズ・ドレッシング類、ソース類、タマゴ加工品など | 約3~45% |
日清食品 | 即席カップライス | 日清カレーメシ ビーフなど | 約11% |
プリマハム | ハム・ソーセージ、加工食品 | 香燻、直火焼デミグラスハンバーグなど | 約2~27% |
カルビー | おみやげ商品 | おみやげ じゃがりこ、おみやげ 堅あげポテト | 約4〜10% |
森永乳業 | 乳製品 | ヨーグルト、デザート、牛乳類、家庭用チーズ | 約2.5~9.1% |
東洋水産 | マルちゃん 市販用・業務用冷凍食品 | ライスバーガー 焼肉、塩ゆで枝豆 300gなど | 約3~39% |
その他、オリオンビール、ハウス食品、丸大食品、雪印メグミルクなど
日用品・生活必需品
メーカー | 商品カテゴリ | 主な対象商品 | 値上げ幅 |
---|---|---|---|
王子ネピア(4/21より) | 紙製品 | ティッシュペーパー、トイレットペーパー | 約10%以上 |
大王製紙 | 紙製品 | ティシュー、トイレットペーパー、キッチンタオル、ペーパータオルなど | 約10~15% |
カミ商事 | エルモア家庭紙製品 | ティシュー、トイレットロール、キッチンタオル 他、 | 約10%以上 |
タイヤ

4月から値上げの背景:
4月の値上げには、いくつかの要因が関係しています。
- 原材料費の高騰
ガソリン価格の上昇や輸送費の増加により、食品や日用品のコストが上がっています。
特にエネルギー価格の高止まりは、輸入コストにも影響を与えています。 - 農作物の不作と価格高騰
異常気象による不作で農作物の供給が減少し、野菜や果物の価格が上昇しています。
コメの価格も下がらず、主食の負担が重くなっています。 - 最低賃金の引き上げ
労働者の賃金改善を目的とした最低賃金の引き上げにより、人件費が上昇。
外食産業やサービス業では価格転嫁が進んでいます。 - 物流費・包装資材のコスト増
人手不足による物流費の上昇や、包装資材の値上げが商品価格に反映されています。
2025年に入ってからから値上げが最も多いカテゴリー:
4月から値上げするものは食品や生活用品が中心です。2025年になってから値上がりする商品で特に目立つカテゴリーは以下の通りです。
1. 食品
- 加工食品・調味料
マヨネーズ、しょうゆ、ケチャップなどの調味料や即席麺が値上げされます。
メーカーでは、原材料価格やエネルギーコストの上昇を反映しています。 - 乳製品・飲料
牛乳やヨーグルトなどの乳製品、ペットボトル飲料が値上げ対象です。
飼料価格や燃料費の高騰が影響しています。 - 冷凍食品・パン類
冷凍食品や菓子パンなども価格改定されます。小麦価格の上昇や物流費の負担が背景にあります。
2. 公共料金
- 電気・ガス料金
原油価格の高止まりを受けて、電気やガス料金が引き上げられます。
特にオール電化世帯では光熱費の負担が増すと予想されます。
3. 外食・飲食サービス
- ファミレスやファストフード
外食チェーンでは、原材料と人件費の上昇により、メニュー価格が引き上げられます。
テイクアウトやデリバリー料金も値上げの動きが広がっています。
4. 日用品・生活雑貨
- トイレットペーパーや洗剤
紙製品や洗剤などの生活必需品も値上げが発表されています。
原材料と輸送費の高騰が要因です。
コメの価格も下がらず家計への負担が増大:
4月から値上げに加え、コメの価格上昇が家計に与える影響は大きいです。
政府は価格安定化のため、備蓄米の放出を行っていますが、市場価格への影響は限定的。依然として高値が続いています。
今後の見通し:
4月以降も値上げの流れは続くと予想されています。特に、以下のような点に注目が必要です。
- 夏以降はエネルギー価格の動向が鍵
円安や原油価格の変動により、光熱費や燃料費は引き続き値上がりのリスクがあります。 - 食品はさらに値上がりの可能性
不作や輸送コストの上昇により、夏以降も野菜や果物の価格が高止まりする可能性があります。 - 賃金上昇とインフレの影響
賃金の引き上げは物価高に追いついていないため、実質賃金の低下が懸念されます。
まとめ:
2025年4月は多くのカテゴリーで値上げが実施されます。食品や公共料金を中心に家計への負担が増すため、節約や賢い買い物が重要になります。今後も原材料やエネルギー価格の動向によっては、さらなる値上げの可能性もあるため、家計管理を意識する必要がありそうです。