「ウサギの島」での動物虐待事件:執行猶予の理由とは?

ウサギの島での動物虐待事件について 時事・ニュース

2025年4月14日、今年1月に広島県竹原市の大久野島(ウサギの島)で発生した「ウサギ虐待事件」に関して、広島地裁呉呂支部は、25歳の無職の男性に対して、懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。


「ウサギの島」大久野島とは?

大久野島(おおくのしま、おおくのじま)は広島県竹原市の瀬崎港から船でわずか15分ほどのところにある瀬戸内海の小さな島です。「ウサギの島」という愛称で広く知られています。その名の通り、島内にはたくさんの野生のウサギが生息しており、人懐っこいウサギたちと触れ合うことができる人気の観光地です。

ウサギの島こと大久野島

しかし、大久野島はただ可愛いウサギがいるだけの島ではありません。実は、かつて毒ガス工場があったという歴史を持っています。二次世界大戦中に旧日本軍の毒ガス工場が秘密裏に建設され、終戦まで稼働していました。現在もその跡地が残っており、当時の歴史を伝える大久野島毒ガス資料館や砲台跡などがあります。

毒ガス貯蔵庫跡

ウサギの島:事件概要

2025年1月9日、男性は大久野島(ウサギの島)の島内で、3匹のウサギの脚を折る、頭を踏みつけるなどの暴行を加え、その後1月21日には別の4匹の口にハサミを入れるなどして傷を負わせ、うち一匹が死亡。

2025年3月、広島地検は、ウサギ5匹を殺傷した罪でこの男を動物愛護法違反で起訴しました。

堀田被告は捜査段階から「いじめたらどんなリアクションをするのか気になった」と供述し、事実関係を認めていたといいます。また、堀田被告が2日間で計7匹のウサギを虐待し、捜査段階では「約2カ月間で、約60匹を虐待した」と供述してとのこと。

また、昨年11月頃から: 短期間にまとまった数のウサギが死亡するケースが複数回確認され、これまでに99匹の死亡が報告されています(2025年4月8日時点)。


執行猶予が付けられた理由

  • 初犯であり、前科がない
  • 裏の状況を看ると、犯行後に真撃な反省を見せていた
  • 再犯の可能性が低いと裏づけられた
  • 一定の精神的問題やストレスが指摘されていた
  • 社会内での書類指導などを通じて書類起演しないことに意義を置く裏打ち

執行猶予制度とは?

執行猶予(しっこうゆうよ)とは、刑事裁判で懲役・禁錮などの実刑判決を受けた際に、一定期間その刑の執行を猶予(保留)し、その期間中に再犯などの問題がなければ、刑の執行が免除される制度です。

  • 再犯防止と更生の機会を与えることが目的
  • 一定の条件(初犯、軽度の犯罪、反省の態度など)を満たす場合に適用
  • 猶予期間中に罪を犯した場合、猶予は取り消され、刑が執行されます

動物愛護法とは?

動物愛護管理法(動物の愛護及び管理に関する法律)は、動物の虐待や遺棄を防止し、動物の適切な取り扱いを定めることで、動物愛護の精神を普及啓発し、人と動物が共生できる社会を目指すための法律です。

2019年の改正では、殺傷についての罰則が強化されています。

■主な罰則:

  • 動物を故意に殺傷した場合:「5年以下の懸待または500万円以下の罰金」
  • 虐待行為(打撃,不適切な環境の提供、病気治療の不実施等)

まとめ

この事件は、動物虐待に対する社会的関心を高める契機となりました。​多くの人々が動物の権利や福祉について再考し、法制度の見直しや教育の充実を求める声が高まっています。​また、動物虐待と人間社会における暴力の関連性についても注目されており、早期の介入や支援の重要性が指摘されています。

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この記事を書いた人
Rouma

日々のニュースやSNSの話題できになることを中心に、感じたことや、役立った情報をお届けしています。

新聞配達、データ入力、動物病院の助手、ペット用品の販売、製薬会社や銀行での派遣事務など、さまざまなお仕事を経験。現在は在宅で事務代行をしながらライターとして活動しています。

小学生の子供と柴犬に癒される日々です。

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