熊本県警で活動する警察犬ジゲン号が、再び人命救助という重要な役割を果たしました。
2025年12月、熊本県山鹿市鹿央町で発生した高齢女性の行方不明事案において、警察犬ジゲン号が捜索に参加し、女性を無事発見しました。
この出来事は2026年2月4日、熊本放送(RKK)など複数の報道機関によって伝えられ、警察犬の捜索能力と日頃の訓練の重要性が改めて注目されています。ジゲン号にとっては、1年ぶり2度目となる行方不明者の発見でした。
本記事では、警察犬ジゲン号の活躍を軸に、行方不明者捜索の現場、警察犬の役割、社会的意義について分かりやすく解説します。
熊本県山鹿市で発生した高齢女性の行方不明
今回の事案は、熊本県山鹿市鹿央町で80代の女性が行方不明となったことから始まりました。
女性が姿を消した当日の夜間には捜索が行われましたが、発見には至らず、翌朝8時半から捜索が再開されました。
捜索エリアは山間部で、視界が悪く、足場も不安定な場所が多い地域です。さらに午後からは雨が予想されており、天候悪化が懸念されていました。
こうした状況を受け、警察は警察犬を投入し、より広範囲かつ効率的な捜索を行う判断をしました。
警察犬ジゲン号山中で女性を発見
翌朝の捜索開始から約3時間後、警察犬ジゲン号は山中で女性を発見しました。
発見場所は見通しの利かない場所で、人の目だけでは発見が難しい環境だったとされています。
女性は寒さの影響で衰弱していましたが、命に別状はありませんでした。
午後から雨が降る予報が出ていたことから、警察関係者は「天候が崩れる前に発見できたことが非常に重要だった」と振り返っています。
警察犬ジゲン号とはどのような犬か
警察犬ジゲン号はジャーマンシェパードで、現在4歳。
熊本県警に所属する警察犬として、行方不明者の捜索や各種訓練に日常的に取り組んでいます。
ジャーマンシェパードは、判断力、集中力、体力に優れ、世界各国で警察犬として活躍している犬種です。
特に嗅覚を使った捜索能力は、人間による捜索を補完する重要な役割を担っています。
今回の事案でも、視覚的な捜索が難しい地形において、警察犬の能力が発揮されました。
1年ぶり2度目の人命救助 警察犬ジゲン号の捜索能力
警察犬ジゲン号は、2024年にも行方不明者の発見に貢献しています。インタビューでマイクをカプッした動画でも話題になりました。
今回の発見は偶然ではなく、継続的な訓練と現場経験によって培われた捜索能力の成果といえます。
警察犬は、常に成果を出せるわけではありませんが、複数回にわたって人命救助につながる結果を残している点は高く評価されています。

担当警察官との連携と日々の訓練
警察犬の活動は、犬単独で行われるものではありません。
必ず担当警察官とペアを組み、指示や状況判断を共有しながら捜索を行います。
ジゲン号の担当である井野満宏巡査長は、「日頃の訓練の成果が人命救助につながったことをうれしく思う」と話しています。
訓練では、実際の捜索現場を想定し、においの追跡、指示への反応、長時間の捜索に耐える体力づくりなどが行われています。
こうした積み重ねが、緊急時の迅速な対応につながります。
今回の活躍を受け、ジゲン号には感謝状とともにジャーキー1kgが贈られました。
これは警察犬にとって重要な評価の一つであり、行動と成果が正しく認められる仕組みの一環です。
警察犬の訓練では、適切な評価と報酬を通じて、捜索行動の質を維持・向上させています。
高齢者の行方不明と警察犬の社会的意義
日本では高齢化の進行により、高齢者の行方不明事案が増加傾向にあります。
特に山間部や地方では、地形や天候の影響により捜索が難航するケースも少なくありません。
警察犬は、こうした状況において人の目や機械では補えない役割を担っています。
ジゲン号の今回の活躍は、警察犬が地域の安全を支える重要な存在であることを示しています。
警察犬ジゲン号が果たした人命救助の意義
警察犬ジゲン号による今回の人命救助は、日々の訓練と警察官との連携が結実した結果です。
悪天候が迫る中での発見は、迅速な判断と警察犬の能力がなければ実現しなかった可能性があります。
今後も警察犬は、行方不明者捜索をはじめとするさまざまな場面で、人命を守る重要な役割を担い続けるでしょう。
