カメムシの大量発生と被害・対策について

カメムシの大量発生と被害・対策について 農業

毎年のようにカメムシが大量発生し、悩まされているという話を耳にします。特に農作物への被害は深刻です。昨年もみかんやナシなどの果樹に影響があったようです。自然環境の変化や特定の植物の影響で発生しやすくなっているともいわれており、家庭でもしっかり対策を考えたいですね。

気候変動とカメムシの増加

カメムシの発生は、温暖化や季節の変化と関係があるといわれています。気温が高いと冬を越せる個体が増えます。そして、春になると一気に繁殖しやすくなるそうです。特に暖冬の年はカメムシの数が減らず、そのまま増えてしまうことがあるのだとか。夏の暑さが続くと繁殖のペースも速くなります。そのため、毎年多くの地域で大量発生が問題になっています。

スギの植林とカメムシの関係

日本にはスギが多く植えられています。これは、戦後の造林政策の影響が大きいようです。スギは成長が早く、建材として使いやすいので広く植えられました。ただ、このスギ林がカメムシの住みかになってしまっているそうです。特にクサギカメムシはスギの実が好きで、スギが多い地域ではカメムシの数も増えやすいのだとか。

農作物への被害

カメムシは果樹や野菜に被害を与えることで知られています。特に、みかん、ナシ、モモなどの果物は影響を受けやすく、実に斑点ができたり、味が落ちたりすることもあるそうです。昨年も全国の農家で被害が報告されており、どうにか対策をしなければと考える人が増えています。

カメムシの大量発生と被害・対策

家庭でできるカメムシ対策

秋になるとカメムシが家の中に入ってきて困ることがありますよね。そこで、できるだけ侵入を防ぐために、以下のような対策が効果的だといわれています。

  • 窓やドアの隙間を塞ぐ:網戸の破れを直したり、ドアの隙間をふさいで、カメムシの侵入を防ぐ。
  • 換気口や通気口にネットを設置する:小さな隙間からも入り込むため、細かいネットを取り付ける。
  • 屋内に入ったカメムシは掃除機で除去する:潰すと独特のにおいが広がるので、直接触らずに処理するのがポイントです。
  • 忌避剤を活用する:ハッカ油やカメムシ専用の忌避スプレーを使う。凍結スプレーも有効です。

農家でのカメムシ対策

カメムシには殺虫剤が効きにくいことがあるそうです。これは、カメムシが自分の分泌液で体を守っているためだといわれています。また、大量発生すると忌避剤だけでは防ぎきれないこともあります。そこで、農家では以下のような対策がとられています。

  • 防虫ネットの設置:果樹や野菜を守るために防虫ネットを張り、カメムシの侵入を防ぐ。
  • 捕獲トラップの使用:粘着シートや、フェロモントラップや光を使った捕獲装置を設置する。
  • 圃場の管理:雑草をこまめに取り除いたり、スギの管理を行う。カメムシが発生しにくい環境を作ることも大切です。
  • 天敵の活用:カメムシを食べる鳥や昆虫をうまく活かすことで、発生を抑えられる場合もあるようです。
  • 農薬の使用:カメムシに有効な農薬も活用されています。ピレスロイド系の薬剤などが効果があるといわれており、適切な時期に散布することで被害を軽減できる場合もあります。

カメムシの大量発生は、農業だけでなく家庭でも気になる問題です。今後も気候変動の影響で発生が増えるかもしれませんが、できる対策をしながらうまく付き合っていく必要がありそうです。

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この記事を書いた人
Rouma

日々のニュースやSNSの話題できになることを中心に、感じたことや、役立った情報をお届けしています。

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小学生の子供と柴犬に癒される日々です。

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