2025年、食品や日用品、公共料金などの値上げが相次ぎ、家計への影響がますます深刻になっています。背景には原材料費の高騰、物流コストの増加、円安など複合的な要因があり、私たちの生活のあらゆる場面に影響を及ぼし始めています。
2025年5月の値上げの傾向と対象商品
近年の値上げは、一部の商品やメーカーに限らず、幅広いカテゴリに広がっています。
2025年5月値上げするもの
メーカー名 | 商品カテゴリ | 主な対象商品 | 値上げ幅 | 実施時期 |
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ハウス食品 | ルウ製品、レトルト製品、その他製品 | バーモントカレー中辛、ククレカレー中辛、マロニーちゃん | 約8〜15% | 2025年5月1日納品分より |
伊藤ハム | ハム・ソーセージ、調理加工食品(乳製品含む)60品目 | 「朝のフレッシュ あらびきポークウインナー」など「キリクリーミーポーション 6個入り」 | 約 2%~18% | 2025年5月1日 |
米久 | ハム・ソーセージ、調理加工食品 35品目 | 「串つきフランクフルト」など | 約2~23% | 2025年5月1日 |
ネスレ日本 | 菓子(キットカット)12品 | 「キットカット 11枚」、「キットカット 大人の甘さ 10枚」など | 約15〜16% | 2025年5月1日納品分より |
明治 | 菓子 | きのこの山、たけのこの里(内容量変更) | 約10~11%(内容量変更率) | 2025年5月20日 |
不二家 | 飲料 | 「ネクターこだわり白桃195g」、「レモンスカッシュ500mlPET」など | 約8~13% | 2025年5月1日 |
UCC上島珈琲 | 家庭用レギュラーコーヒー製品19品目と大型ペットボトルなど飲料製品22品目 | 「スペシャルブレンド250g」、「UCC 職人の珈琲 無糖」など | 約15~30% | 2025年5月1日 |
日本たばこ産業 | 紙巻たばこ、インフューズドたばこ | 「キャメル・クラフト」全18銘柄ほか | 20円の値上げ | 2025年5月1日 |
日本製紙クレシア | 紙製品全般 | 「クリネックス」、「スコッティ」ティッシュペーパーやトイレットペーパーなど100品目以上 | 10%以上 | 2025年5月1日 |
日本製紙クレシア、「クリネックス」ティッシュなど10%以上値上げ…5月1日出荷分からhttps://t.co/g9ck2463kv#日本製紙クレシア #クリネックス
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) February 18, 2025
今後トランプ関税の影響による値上げは?
2025年、トランプ大統領の関税政策が、日本経済や企業活動に大きな影響を与え始めています。
この新たな関税政策では、中国やメキシコ、EU諸国に加えて、日本からの輸入品に対しても高関税が課されており、次のような影響が出ています。
- アメリカからの農産物(小麦・とうもろこしなど)価格の上昇
- 代替輸入先の確保に伴うコスト増
- 円安の加速
- グローバルサプライチェーンの混乱
特に小麦や大豆など、アメリカ依存度が高い原材料については、すでに国内仕入れ価格の上昇が顕著であり、食品メーカーがそのコストを価格に転嫁する動きが活発化すると思われます。
これからどうなる?私たちができること
今後もしばらくは、値上げ傾向が続くとみられます。こうした状況下で、私たち消費者ができる対策は限られていますが、以下のような工夫で負担を和らげることは可能です。
- まとめ買いや冷凍保存で食品ロスを減らす
- セール・クーポン・ポイントを賢く活用
- 価格の変動に敏感になり、買い物の選択を見直す
- プライベートブランド(PB)や地場産品の活用
また、無理なくできる家計管理や節約習慣を見直すことで、長期的に安定した生活を維持することができます。