2025年5月8日、バチカン市国で行われたコンクラーベにより、アメリカ出身のロバート・プレヴォスト枢機卿が第267代ローマ教皇に選出され、「レオ14世」の教皇名を名乗ることとなりました。これはアメリカ出身者として初のローマ教皇であり、カトリック教会の歴史における画期的な出来事です。
ローマ教皇選出:コンクラーベの経緯と投票回数
今回のコンクラーベには133人の枢機卿が参加し、教皇選出には89票が必要とされました。選挙は2日目の4回目の投票で決定し、比較的短期間での選出となりました。過去の例では、教皇ベネディクト16世が2005年に2日目・4回目の投票で選出されており、今回の選出も同様に迅速なものでした。
第267代ローマ教皇レオ14世:ロバート・プレヴォスト枢機卿
ロバート・プレヴォスト枢機卿はアメリカ合衆国出身で、長年にわたりカトリック教会に奉仕してきました。彼の選出は、アメリカ出身者また、ペルー市民として初のローマ教皇となる歴史的な瞬間であり、教会の多様性と国際性を象徴しています。
プロフィール
- 氏名: ロバート・フランシス・プレヴォスト (Robert Francis Prevost, O.S.A.)
- 生年月日: 1955年9月14日(69歳)
- 出身地: アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ
- 国籍: アメリカ合衆国、ペルー(2015年に取得)
- 所属: 聖アウグスチノ修道会 (O.S.A.)
- 話せる言語: 英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語
出典元:Wikipedia
経歴
- 1977年: 聖アウグスチノ修道会入会
- 1981年: 終生誓願
- 1982年6月19日: 司祭叙階
- 1985年 – 1986年、1988年 – 1998年: ペルーで小教区司祭、教区聖務職員、神学校教員、教区管理者として奉仕
- 1999年 – 2001年: シカゴのアウグスチノ会管区長
- 2001年 – 2013年: アウグスチノ修道会総長(ローマ、2期)
- 2014年: ペルー・チクラーヨ教区使徒座管理代行
- 2014年12月12日: 司教叙階
- 2015年9月26日 – 2023年1月: ペルー・チクラーヨ教区司教
- 2020年 – 2021年: ペルー・カヤオ教区使徒座管理代行
- 2023年9月30日: 枢機卿に親任
- 2023年: 教皇庁司教省長官
- 2025年5月8日: ローマ教皇に選出、「レオ14世」となる
出典元:Wikipedia
神学的立場
社会正義と貧困層への配慮、シノダリティ(教会における協調性)の推進など、フランシスコ教皇の路線と一致する考えを持っているとされています。一方で、女性助祭については伝統的な立場を取っています。
ローマ教皇へのトランプ大統領のコメント
アメリカのトランプ大統領は、プレヴォスト枢機卿の教皇選出について祝意を表明しました。彼はSNSで「プレヴォスト枢機卿、おめでとうございます。初のアメリカ出身のローマ教皇を大変光栄に思います。我が国にとって、この上ない名誉です。お会いできるのを楽しみにしています。大変有意義な時間になるでしょう」と述べ、喜びのメッセージを送りました。
ローマ教皇選出:SNSの反応
プレヴォスト枢機卿の教皇選出に対して、SNS上では多くの祝福の声が寄せられています。特にアメリカ国内では、初のアメリカ出身教皇の誕生に対する喜びや誇りのコメントが多数見られました。また、世界各国からも新教皇への期待や祝福のメッセージが投稿されています。
前ローマ教皇との違いと今後の展望
前教皇フランシスコは、南米出身で初のイエズス会出身の教皇として、貧困層への支援や環境問題への取り組みなど、社会的な課題に積極的に関与してきました。一方、レオ14世はアメリカ出身であり、教会の国際性をさらに強調する存在となるでしょう。彼のリーダーシップの下で、教会がどのような方向性を示すのか、世界中の信者たちが注目しています。
結びに
ロバート・プレヴォスト枢機卿の教皇選出は、カトリック教会にとって新たな時代の幕開けを意味します。彼のリーダーシップの下で、教会がどのように変化し、進化していくのか、今後の動向に注目が集まっています。信者として、また世界市民として、彼の活動を見守り、支えていくことが求められています